円形脱毛症のうち、単発型は自然に治ることが多いため、積極的な治療を行わないことがあります。しかし、治癒を早めるために外用や内服の治療をすることがあります。
その他の脱毛症では、脱毛斑に薬を外用したり、ドライアイス、局所免疫療法、注射、光線療法などの治療があります。また、内服による治療が行われることもあり、それぞれを組み合わせて治療が行われる場合もあります。
症状や脱毛の型により、長い通院期間が必要になることもあります。医師とよく話し合って、適切な治療を受けられることをおすすめいたします。
- 非ステロイドの投薬・塗り薬
- 血管拡張作用を持つ塗り薬や抗アレルギー作用や血流促進作用のある飲み薬を服用します。
例:フロジン液、セファランチン等 - ステロイドによる治療(投薬・塗り薬・注射)
- ステロイドは炎症を抑える薬として用いられます。
脱毛斑にステロイドを局所注射、または内服をします。
内服の場合、難治性脱毛症でもかなり効くことがありますが、長期間続けるといろいろな副作用が起きる場合がありますので、医師とよく相談のうえ服用してください。 - 雪状炭酸圧抵療法
- その場で作った雪状のドライアイスを患部に軽くあて、刺激を与える方法です。
1~2週間に1回行います。 - 局所免疫療法(SADBE/DPCP)
- かぶれをおこしやすいSADBEやDPCPという化学物質を1~2週に1回、患部に塗布し弱い皮膚炎を繰り返し起こさせます。
- 光線療法(PUVA療法)
- ソラレンという薬品を内服もしくは、外用しそこに紫外線をあてる方法です。